”酒さ”の人は避けるべき香料製品とその特徴

香りのすゝめ公式
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ファッションとビューティーに関するニュースやトレンド、スタイリングのヒントなどを提供するライフスタイルウェブメディア、WhoWhatWearにて「The Experts Have Spoken: 5 Products to Avoid If You Have Rosacea, and 5 They Suggest Instead / 専門家が語る、酒さの人は避けるべき5つの製品」 と題した記事が投稿され、”酒さ”に悩む人が避けるべき成分と、おすすめの商品を紹介している。

また記事によると

  • ロゼーシャ症に敏感な肌を持つ人にとって新製品を試すときは恐ろしい経験であり、他人が成功しても自分には効果がないかもしれない。
  • 皮膚科医ソニア・コラナ氏は、ジャコウ酸、細胞間脂質、スキンケアやメイクアップ製品の選択に注意を呼びかける。アルコールや香り等がロゼーシャ症の症状を引き起こすことが多い
  • ロゼーシャ症に有効な成分としてヒアルロン酸、シカ、ニコチン酸アミド、セラミド等の製品の選択を推奨。日焼け止めは必須で、鉱物系のものが良いと提唱。また、フェイススクラブは避けるべきだと主張

そもそも”酒さ”とは

敏感肌や反応性肌の人が、アルコールを摂取すると起こりうる「酒さ」の症状について説明します。

アルコールには血管拡張作用があり、肌の機能に影響を与えるため、敏感肌や反応性肌の人はさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。主な症状は以下の通りです。

  1. 紅潮(こうこう) アルコールによる血管拡張で、顔から首にかけて一時的に赤み(紅潮)が出ます。
  2. 湿疹(しっしん) アルコールが原因で肌に湿疹が出たり、かゆみや痒がが生じる場合があります。
  3. 乾燥 アルコールには利尿作用があるため、体内の水分バランスが崩れ、肌の乾燥を引き起こします。
  4. 肌荒れ 血行不良や炎症反応により、にきびやざらつきなど、肌荒れの原因になります。
  5. シミ・シワ 肌の老化を促進させ、シミやシワの原因にもなり得ます。 このように、敏感肌や反応性肌の人はアルコールの影響を受けやすく、体質によっては重症化する恐れもあります。適度な飲酒量を守り、十分な休息と保湿ケアが重要となってきます。アルコールを控えることで、こうした「酒さ」による肌トラブルを予防できます。

アルコールと香りの関係性について

本記事以外にも調査しましたが、敏感肌や反応性肌を有する人々において、特に香りがアルコールの影響を増幅させるといった具体的な因果関係を扱った研究はあまり見られないようです。今後この分野での研究の蓄積が期待されます。代わりに、アルコールと香りの関係性について言及した論文は以下のようなものがあります。

  1. "The influence of wine polyphenols on emotional state and alcohol detoxification" (Journal of Gastroenterology and Hepatology, 2012) ワインのポリフェノールがアルコールの影響を和らげる可能性について言及しています。
  2. "Perceptual interactions between alcoholic beverage odors and tastes" (Food Research International, 2018) アルコール飲料の香りと味の相互作用について検討しています。
  3. "Effect of alcohol on skin barrier: From the clinical perspective" (Journal of Cosmetic Dermatology, 2021) アルコールが皮膚バリア機能に与える影響について概説していますが、香りの影響は言及されていません。